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大谷選手の件で税理士の立場から

野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!

「ちょっと気持ち悪いと思うのが、

これだけの出費をそういうサイトにしてて、

公認会計士や税理士はなんかしなかったの?って。

あんだけの稼ぎのあるアスリートと

誰もファイナンスの面でアドバイスする人が

いなかったのが不自然だなと思ってるので、

そこが1番モヤついてるところ」

と、おっしゃっているタレントさんがいらっしゃいますね。

いろいろ勘違いされているようです。(^-^;

まず、公認会計士と税理士の違いがついていないようです。

公認会計士は、企業の財務諸表が適切かどうかチェックする仕事、

専門用語でいうと「監査」がその仕事です。

税理士は、税務署に提出する書類を作成するのが仕事です。

その前段階である会計もしています。

ちなみに「会計」だけなら税理士以外がしても法律的にOKです。

それを踏まえて、公認会計士も税理士も、

顧客の預金の「管理」はしていません。

勝手に出金することもできませんし、

日々の確認をしているわけでもありません。

ネットバンキングのIDやパスワードなんて知りませんし、

顧客にIDやパスワードを聞くこともありません。

変な出金があったとして、後日、本人に聞くまで分かりません。

それに、すべての口座を見るわけではありません。

仕事と関係のないプライベート口座はノータッチです。

そんなプライベート口座は仕事の管轄外です。

税理士はプライベートには入り込みません。

プライベート口座から6億8千万円の支出があっても

そんなことは把握できません。

逆にそんなことまで口出しする税理士がいたら

ちょっとやり過ぎじゃないかと・・・(^-^;

ただ、お金の管理は大事ですよね。

しかし、お金の勉強は学校ではほとんどしません。

そして勉強しないまま、社会にほうりだされてしまいます。

そんな人のために、お金について教育することを望まれていて、

その役割を税理士が担うことが期待されています。

しかし、残念ながら税理士の職務は上記のとおりで、

お金の勉強を税理士全員がしているわけではありません。

社会が税理士に期待していることと、

税理士が職務としてできることと、

ギャップがあります。

以前も書きましたが、

税理士業務以外にも勉強に励んでいる税理士もいますが、

純粋な税理士業務だけをしている税理士もいます。

税理士も様々です。

税理士は万能のスーパーマンではありません。

税理士を選ぶ際には、どうかご理解をいただき、

その上で顧問契約を結んでいただきたいと思います。

あしからずご了承ください。

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