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「俺のときは大丈夫だった」は非常に危険

野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!

経費になるか、経費にならないのか、

どっちなのか分からないケース、ありますよね。

そんなときに、友人がこんなふうに言うことがあります。

「俺のときは大丈夫だった」

これって信用していいんでしょうか?

税理士から言わせると「信じる前にまず、税理士に聞いてください。」です。

その友人の「大丈夫だった」という根拠、

非常に薄いことが多いんです。

その理由は大きく3つあります。

1.まだ税務調査が来てないだけ。

税務署の調査は3年分や5年分などをまとめて見に来ます。

なので、今はまだ大丈夫かもしれませんが、

数年後に調査に来て「これダメだよ」と言われる可能性があります。

2.税務署職員が見落としただけ。

税務署の職員が1~2日見ただけで、

隅から隅まで全部チェックできるわけではありません。

気が付かないことだって十分あります。

「OK」ではなく、「たまたまスルーされただけ」かもしれません。

3.「指導」という名のもと、許してもらえた。

税務署からの指摘はあったとしても、

「少額だから今回はいいけど、次からはちゃんとしてね」

というケースもあります。これを「指導」と言います。

1回目は見逃してもらえても、

何を見逃したかはちゃんと記録されているので、

2回目はしっかり追徴課税されます。

なので、「大丈夫だった」わけではありませんよ。

人は自分にとって都合のいい解釈をしがちです。

他の人の「大丈夫だった」をまるまる信用するのは危険です。

判断に迷ったら、税理士に相談しましょう。

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