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メールなど電子データでやり取りをした請求書等は、
紙での保存ではなく、電子データでの保存が義務付けられる、
という電子帳簿保存法の改正がありますね。
本来、今年の1月1日からの施行予定でしたが、
準備が整っていないとの判断で2年間延期されています。
しかし、相変わらず世間では対策が進んでいないので、
さらに延期が必要ではないか、という議論が、
税制調査会で出ているとの報道です。
これに対する個人的見解ですが、
「もう無理じゃないですか?」(^-^;
この改正が施行されたときに、
やらないといけなくなることは以下のとおりです。
1.もらった電子データをまずダウンロード、
2.そのデータを条件を満たした保管サービスサイトにアップロード、
3.アップロードの際に、年月日・金額・相手先を手打ち入力すること。
できる人はできます。
問題ないでしょう。
でも、できない人が山ほどいることが予想されています。
その中には、その作業を行うようにさせることが
現実的に不可能な人も多いような気がします。
地方の商店街の高齢者の店主で、
スマホの電話機能とかろうじてLINEだけを使用している人が、
ドコモからの請求書を紙ではなく電子データにしているとします。
おそらく電子データを見たことは1回もないと思われます。(^-^;
さあどうしましょう?
NHKの報道では、
日本商工会議所がことし5月から6月にかけて会員企業に行った調査では、
年間の売り上げが1千万円以下の事業者のうち、
半数以上が「内容をよく理解しておらず何もしていない」と答える、
だそうです。
おそらくこの「よく理解しておらず」の人の中には、
「(ITは)理解できない」人も多いと思われますし、
「(新しいことを)今さら理解するつもりがない」人も多いと思われます。(^-^;
この状況をどう打破して、制度の施行につなげるのでしょうか?(^-^;
さあ、どうなるんでしょうね。(^-^;