スポンサーリンク

交通取り締まりと税務調査は似ている

野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!

運転中の携帯利用、一時停止違反、シートベルト違反、

警察に捕まったことはありませんか?

数年前まで、私の自宅の近くの交差点は信号がありませんでした。

交通量がある程度あり、子供の多い地区で、

住民からは信号の設置の要望が常に上がっている交差点でした。

そんな交差点で、警察がやっていたことは、

建物の陰に隠れて一時停止違反の車がいないか見張っていることでした。

おいおい、そりゃないだろう。

子供が危険な目に会う可能性の高い交差点なんだから、

交差点に立って、事故を未然に防ぐようにしてよ、

今のやり方じゃ子供を見殺しにするようなもんだよ、

と住民からは非難の声が上がっていました。

それが警察のやり方なら残念でならない、と思った記憶があります。

さて、話は税務調査です。

税務調査は警察の取り締まりと似たようなところがあります。

例えば、確定申告書を出して何も指摘がなければ、

「あー大丈夫だったんだな」と思うのが普通の感覚です。

でも、これは大間違い。

税務署は全て把握した上で、全て指摘しているわけではないんです。

経費の中にプライベートの食事が混ざっていても、

そんなの確定申告書を見ただけでは分かりません。

「大丈夫だった」わけではなく、「税務署が見ていない」だけです。

警察が全ての交差点に配置されてないのと同じです。

全てを把握して、違反者全てを取り締まれないのと同じです。

それと、

「1年2年たっても何も言われないから大丈夫」というのも間違い。

税務署は3~5年分、まとめてさかのぼって税務調査に来ます。

建物の陰でこっそり見張っている警察と同じで、

1~2年経った時点で、これ以上の間違いが起こることを未然に防ごう、

というのではなく、3~5年分をまとめて税務調査に来るのです。

ちょっとこの言い方は語弊があったかもしれません。

税務署は限られた人数で仕事をしています。

未然に申告間違いをしないための活動もしているものの、

諸事情で1~2年経った時点で全ての指摘をするのは不可能なのです。

そのため、結果的に「泳がされていた」

という印象を持つことになっているのが現状です。

「ここらへんは警察がいないから、ちょっとスピードを出しても大丈夫。」

なんて感覚でスピードを出し過ぎていませんか?

「税務署が見ていないから、これを経費に入れても大丈夫。」

なんて感覚で何でも経費にしていませんか?

いずれ見つかりますよ。(^-^)

慢心はいけません。

普段から身の振り方をわきまえた行動を心がけましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

芸術闘争論 (幻冬舎文庫)

新品価格
¥620から
(2023/7/22 09:31時点)