野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のエッセイ」へようこそ!
今日のお話です。
「ある冊子に広告枠を作るので載せませんか?」
というような内容で、ある営業さんとお話しました。
実はその方が事務所に来るのは3回目です。
1回目は私が不在。
2回目は、私はいたんですがお客様訪問にでかける直前で、
「時間がないので聞いているヒマがない。」と伝えんたんですが、
「じゃあ簡単に説明すると・・・」と無理やり説明を始めたんですね。
時間がないのに。
簡単な説明でも本当に聞いてる時間がなかったんで、
日を改めてもらって、今日がその3回目でした。
思い返せば、2回目のとき、もうすでに残念な営業さんでしたね。
で、あらためてちゃんとお話を聞かせてもらいました。
聞いて分かったことは
1、そこに広告を載せても、そこからのお客様獲得は見込めないこと。
過去も高い授業料を払って、広告宣伝して失敗した典型的な広告の仕方と同じでした。
2、そこに広告を出すメリットがあるとすれば「お付き合い」しかないということ。
3、広告料が過去の経験に照らし合わせても高いこと。
「お付き合い」で出すには、高すぎる掲載料でした。
そこで、私は考えました。
今後のことも考えて、高すぎる掲載料をあえて受け入れるべきか?
2回も空振りして、3回も出直してきた営業さんの顔を立てるべきか?
と、一所懸命に考えていると、
その営業さん、私の沈黙にたたみかけるように話しかけてくるんですね。
「掲載したら、こんな展開で顧客獲得できるかもしれませんよ。」
「掲載したら、こんな効果があっていいイメージがつくかもしれませんよ。」
うん、全部私が過去お金をかけて実現できなかった失敗例です。
そして、私が考えていることとはまるっきり関係のないことです。
私が何を悩んでいるのか、そんなことを考えず、関係なく話してかけてきます。
つまり、営業さんがやりがち典型的な失敗行動の2つをこの営業さんはやっていました。
1.相手に考える時間を与えない。
2.相手の気持ちを察しようとしていない。
相手が一所懸命に考えているときに話しかけ続けると、
相手は考えをまとめることができません。
相手が判断しようとしていることの邪魔をするだけです。
せめて、悩んでいるポイントを押さえて話しかけてくるのならまだしも、
全く関係なく、それも失敗することが目に見えている話ばかりだったんですね。(^-^;
結局、お断りせざるをえませんでした。
個人事業主の場合、
「経費を使う」イコール「生活費や子どもの教育費が減る」
ということなんです。
事業の将来に活きてこないお金を使うということは、自分を苦しめることです。
1円も使ってはいけません。
断られた営業さんはさぞかし残念だったでしょう。
私も残念です。
あの冊子での広告募集はかなり無理があるように感じます。
募集する方も、募集される方も、残念な冊子じゃないかと思う今日この頃です。