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昨日のブログでも書きましたが、
弊事務所ではクラウド会計は「マネーフォワード」に重点を移しています。
なぜなら「freee」の税理士対応に問題を感じているからです。(^-^;
1.「口座」の概念にこだわり、税理士側に寄ってくる気配がない。
「freee」は「口座」の概念がメインになっています。
新しい試みとしてやっていることなので、それはそれでいいのではないでしょうか。
しかし、それが原因で、税理士の仕事をやりづらく、非効率なものにしています。
その解決方法として、
「口座」の概念にこだわらない処理もできるようにしてほしい、
それが税理士共通の希望だと思います。
「freee」さんにも当然、その声は伝わっているはず。
しかし、「freee」は変わりません。
変わろうという気持ちすら感じられません。
税理士側に来てくれないのかな、と思わざるをえません。
2.法人税申告で基本的なバグがあり、申告期限までに修正できなかった。
ITツールの商品化の戦略として、最初は完成度の低いものを提供して、
ユーザーを獲得しながら、ユーザーの声を聴きつつ、
改良を重ねてよりよいものを提供する、という戦略があります。
「freee」も会計では日々改良を重ねています。
その戦略の一環なのでしょう。
しかし、申告書でそれをやってもらっては困るんです。
法律で定められた期限までに、正しい計算の申告書を作成する必要があります。
私は「もしかしたら・・・」という気持ちがあったので、
すぐに「freee」で申告書を作成することはひかえました。
そうしたら、心配していたことが他の税理士さんで起こったようです。
エリック・リース氏著「リーン・スタートアップ」にあるMVPを
法人税申告書でもやったのではないかという問題です。
3.freee公認・個人資格制度の導入。
今度は資格ビジネスを始めたのでしょうか。(^-^;
この資格を取ると、登録している税理士事務所の星が増えるそうです。
試験問題の中味には、マニアックな操作の仕方がありました。
一気に心が離れました。(^-^;
「freee」さんの視野にあるのは、一部の忠誠心の高い税理士だけなのでしょうか。
あくまで私個人の意見ですが、今の税理士への対応では、
アーリーアダプターはつくかもしれませんが、
アーリーマジョリティーはついてこないと思います。
もし、エンドユーザーが「freee」を選んだとしても、
税理士が「freee」以外を勧める状況が生まれていると思います。
会計ソフトメーカー・税理士・エンドユーザーが三位一体となって
成長することを望むのであれば、もう少し、税理士サイドに立った
考え方を導入していただきたいと思います。
「マネーフォワードクラウド」が独走状態になるのは、
競争原理からすると望ましいものではありません。
なんとか「freee」さんも税理士サイドに立つことで
競争力をつけてほしいと思う今日この頃です。
本当に本当に本当に「freee」さんには頑張ってほしいと思います。
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