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こんな話、聞いたことありませんか?
『車を修理に出したら、思ったよりも車が傷んでいて、
「修理費用は×××円です。新車を買ったらどうでしょう?」と言われた。』
修理費用の方が、新車の代金よりも高くつく、という話です。
なぜそうなったかというと、
グチャグチャになったものを元に戻すのは、
新品を一から作るより手間がかかるからですね。
事情を考えると「仕方がないなあ」と思いますよね。
実はこれ、
クラウド会計ソフト界隈で起こっていることと同じです。
会計を知らない人が入力した会計データはグチャグチャです。
税理士から見ると、何の資料を見て、どういう判断で入力したか、
さっぱり分からないのです。(>_<)
そして、税理士がこう思います。
「これなら領収書や請求書を預かって、
うちが最初から全部入れなおした方がよっぽ楽だ。」
そう、最初から税理士事務所でやった方が楽なんです。
実は、クラウド会計ソフトが出たばかりの頃、
うちはこんなプランを用意していました。
「クラウド会計ソフトの入力を自分でしてもらえたら、
顧問料を少し安くします。」
しかし、今ではそのプランはやっていません。
理由は、上記に書いた通り。
「自分でやった方がよっぽど楽」というケースが頻発したからです。
かといって、今まったくその安いプランを
やってないというわけではありません。
少しはいらっしゃいます。
ただし、それはしっかり自分で入力できる方のみです。
うちでの仕訳修正がほとんどない方です。
そのレベルは普通の方からすると「かなり高いレベル」と感じると思います。
でも、税理士事務所的には最低限のレベルだったりします。
そんな事情もあって、安いプランはメニューから消しました。
どうかご了承ください。
心理的な面も大きいです。
最初、安いプランで始めて、ちょっとレベルに達してないなとなったとき、
「レベルが低いので、顧問料を上げさせてください。」
とは言えないですよね。(^-^;
逆に、最初は通常料金で始めて、
このお客様はレベルに達しているなとなったときに、
「うちの作業量が少ないので、安いプランでいかがでしょう。」
なら言えます。(^-^;
そんな側面もあります。
いろんな思惑が絡んでくる価格交渉です。
あとあと問題とならないよう、頭を悩ませています。
どうかご容赦ください。