AI時代、相続税申告でこんなときどうしますか?
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ちょっとこんなケースを考えてみましょう。
相続税の申告書の作成にあたり、
被相続人名義の口座の過去の履歴を取り寄せました。
すると、相続開始の約3年前、
1回50万円、1週間で250万円、
他の口座でも同様の引き出しがあり、
約3週間の間に約1000万円の引き出しが
あったことを確認しました。
当然、生前贈与や名義預金の可能性があります。
そこで、相続人全員にこの事実を伝えます。
「その当時何がありましたか?」
「生前贈与を受けたのではないですか?」
「念のため、全員の残高証明をとってください。」
しかし、何も出てきません。
家の中も調べ尽くしました。
タンス預金は出てきません。
畳を引っ剝がしても何も出てきません。
愛人がいたという噂もありません。
寄附するような慈善団体も心当たりがありません。
さあ、どうしましょうか?
AIに聞いてみよう。
AIに聞いてみたけどよく分からない。
もうすでにやったことしか答えてくれない。
1000万円は依然行方不明です。
どこに行ったのでしょう?
1000万円の手元現金があることで申告しますか?
でもどこを探してもありません。
ないものをあるものとして申告するのでしょうか?
ないものないんです。
そう、相続税の申告の実務では
こんな問題が出てくることがあります。
最後は人間の判断です。
「こんな申告が考えられます。」
「その場合はこんなことが想定されます。」
「この場合はこんな手続きとなります。」
いろんなケースを想定、選択肢をあげます。
その中で、最適な方法を相談します。
100%正解だという答えがないところで、
とるべき方法を考える、
これが相続税の実務です。
AIにケンカを売るつもりはありませんが、
「AIさん、こんなときあなたはどうしますか?」
でも、AIが進化したら、
もっとすごい解決方法を提示してくれるのかもしれません。
まだ、そこまで至っていないだけかもしれません。
今はまだまだ経験がものを言う現場だと思っています。
さあ、今日も頑張りましょう。



