オールドメディアが報じない、消費税減税で減収となる農家への給付金の裏事情
野々市・金沢・白山市を中心に活動している「かわした税理士のブログ」へようこそ!
「政府は25日、飲食料品の消費税率1%への引き下げで
減収となる中小零細農家を支援するため、
一定額の給付金を支払う方向で調整に入った。」
との報道があります。
「いやいやそれっておかしいよね。」
「消費税は預り金だよね。」
「消費税率の上げ下げで減収・増収なんて関係ないよね。」
と思ったあなた、至極まっとうな考え方です。
税抜で考えれば、税率が変わったところで収支はプラマイゼロです。
減収にはならないはずです。
しかし、実際には中小零細農家は売上規模が小さく、
消費税をおさめていないという現状があります。
したがって、消費税が8%から1%になると、
預かったけど国に納めていない消費税が8%から1%に減るので、
その分が減収になるという仕組みなんです。
変ですよね。
消費税制度の欠陥といってもいいと思います。
それはそれとして、ではなぜ給付金を出すことにしたのか?
多分、こういうことがと私は思います。
個人的な推測です。
オールドメディアがしない話です。
上記のような事情があり、中小零細農家は減収になります。
しかし、中小零細農家サイドからすると、
こんな考え方が当然選択肢にあがります。
消費税を納める業者になること選択する、ということ。
これをするとどうなるかというと、
売上の1%を預かり消費税として計算します。
一方で、肥料や農機具、水道光熱費などで払った消費税を
仮払消費税として計算します。
すると、どうなるか?
当然ですが、仮払消費税のほうがドンと大きくなるでしょう。
預り消費税より仮払消費税のほうが大きくなります。
ということは、
制度上、中小零細農家は、その差額を国から返してもらえるんですね。
これと似たような例がトヨタです。
トヨタのような輸出企業は、海外輸出が消費税0%なので、
国内で下請さんなどに払った消費税を、
国から返してもらっているんです。
どでかい金額の消費税を国からもらっているんです。
これは結構、みんな知っている話です。
それと同じことが、中小零細農家に起こるんです。
するとどうなるでしょう?
その中小零細農家は約70万人もいわれているそうです。
その70万人が一斉に「課税事業者選択届出書」を出して
消費税を納めますよという意思表示をするでしょう。
そして、減税される2年間、
その70万人が全国で消費税の還付申告を提出して、
全国の税務署がその還付の作業に追われることになります。
そして2年後にはその70万人が一斉に
「課税事業者選択不適用届出書」を提出して、
消費税は納めませんよ、という意思表示をします。
税務署はじめ税理士など関係業界、ドッタバタになりますよね。
そうならないように給付をすることになったのではないか、
と私は思っています。
多分、オールドメディアはこのことについて説明しません。
そもそも消費税の仕組みを分かっていない国民が多いので、
この説明をしても理解できる人は多くないと思います。
それとちょっとうがった考え方ですが、
消費税の仕組みを国民に理解してほしくない、
と思っている人達もいると思います。
・・・ちょっとこれはまずいことを書いたかもしれません。
見なかったことにしてください。
そんな事情もあって出てきたのが、
中小零細農家への給付、という案だと思います。
あくまで私の個人的な見解です。
ご参考になれば幸いです。



