「前の税理士は期限ギリギリにしか税額を教えてくれなかった」の正体

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新年度が始まりました。

確定申告が終わり、税理士を替えるという人もでてきます。

 

独立開業してからの経験でお話をすると、

「なぜ税理士を替えようと思ったんですか?」と質問をすると、

「前の税理士は期限ギリギリにしか税額を教えてくれなかった」、

という回答をもらうことがよくあります。

 

私も最初は「ひどい税理士だ」と思っていました。

でも、実際はそうじゃないケースが多いことが分かってきました。

 

もったいぶってすいません。

「前の税理士は期限ギリギリにしか税額を教えてくれなかった」

という人の半分以上は、

資料を持ってくるのがギリギリの人、です。

 

資料を持ってくるのがギリギリなら、

税理士が税額を提示できるのもギリギリになります。

当然です。

当たり前のことです。

 

「前の税理士は期限ギリギリにしか税額を教えてくれなかった」

という人は、資料を持ってきたら、次の日には計算が終わっている、

と思っているのかもしれません。

 

ひょっとしたら、資料がなくても、税額の計算ができる、

と思っているのかもしれません。

 

共通して言えることですが、

そういう方は、税理士の仕事に対する理解が少ないようです。

というよりも、経理全般、経営数字の管理、への理解が少ないように思います。

 

例えば、通帳の引き出し欄に、80万円とあったとしましょう。

 

税理士は「これは何の支出ですか?」と聞きます。

それに対して、「経費です。」という回答。

いやいやいや・・・

 

税理士「どんな内容ですか?」

お客様「車を買いました。」

税理士「資料を用意してもらえますか?」

そして、用意してもらった領収書には、品代80万円の記載のみ。

いやいやいや・・・普通そんな領収書は発行する人いませんよね。

 

税理士「本体価格とか、自動車税とか書いてある明細お願いします。」

お客様「そんなのもらってませんよ。」

税理士「普通はそういう資料があります。」

そして、用意してもらって内容を見ると、

なんと80万円は分割払いの頭金でした。

 

税理士「分割払いの予定表があると思いますが?」

お客様「毎月7万円ぐらいですよ。」

いやいやいや・・・・「ぐらい」じゃ困るんですけど。

 

よく見ると、新車か中古車かが分からない。

あー、また確認しないといけない。

質問したら多分「2〜3年落ちぐらいだと思いますよ」なんて返事だろうな。

そしたらまたちゃんとした資料を用意するよう言わないといけないな。

分からない支出は他にもいっぱいあるし。

もう・・・

 

こんなやりとりを期限ギリギリにやらないといけないストレス、

分かっていただけますでしょうか?

 

おそらくですが、

お客様自らが「税理士を替えよう」と、なったのではなく、

前の税理士から顧問契約を解除されて、やむをえず新しい税理士を探している、

そんなパターンも多いのかもしれません。

 

まあ、税理士業界あるある、ですね。

 

独立開業したばかりの税理士さんへ。

こんなお客様(相談者)は少なからずいます。

お客様はすべていい理解者とは限りません。

ご参考になれば幸いです。