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親子三世代同居の家で相続が起きたらどうなるか?
登場人物は、父、母、長男、長男の嫁、孫、以上5名です。
(長男は一人っ子とします。)
自宅は父名義だったんですが、その父が亡くなりました。
さて、その自宅の遺産分割はどうすればいいか?
誰が相続したほうがいいのか?
このケースの相続人は、母と長男です。
母が相続するか?
長男が相続するか?
どちらかですね。
こんなとき私は母が相続するように一度オススメしています。
相続税の試算とかしてからじゃないの?
と思うかもしれません。
もちろん、相続税のザッとした試算はしますよ。
でも最終的には自宅は母が相続するよう勧めています。
なぜか?
理由は、
相続は年齢順とは限らないから、
です。
年齢順であれば、
母が亡くなって、その次が長男、というパターンでしょう。
年齢順であれば、長男が自宅を相続しても問題ありません。
しかし、現実は思い通りに行くとは限りません。
もし、長男が先に亡くなったら?
残された家族は、母、長男の嫁、孫、です。
失礼かもしれませんが言い方を変えてみると、
姑、嫁、嫁の子ども、です。
そして、相続人は嫁と嫁の子どもになります。
ここまでくれば説明は不要でしょう。
もちろん、仲良くされている方もいっぱいいらっしゃいます。
「うちは仲がいいんだよ!」
よく分かります。
でも、
父がお亡くなりになったときの当事者は、母と長男です。
最初の選択権は母と長男にあるのです。
そして、相談者は母と長男です。
私は恐る恐るお聞きします。
「あまり想像したくはありませんが、
相続は年齢順にはいかないことがあります・・・
もし長男さんが先に、ということがあったら・・・」
相談者が違えば答えは違ってくるでしょう。
難しい問題です。