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クラウド会計ソフトでは、
金融機関やクレジットカードの履歴から
仕訳作成に必要なデータを連携して取得することができます。
「年月日」「金額」「摘要」が自動で取得できます。
残りは「勘定科目」さえあれば仕訳ができるわけですが、
その「勘定科目」はある程度入力が進むと、
AIが的確な「勘定科目」を推定して提案してくれます。
なので、日を重ねるごとに、
ほぼ「登録」ボタンをクリックするだけで、
仕訳登録が的確に行えるようになります。
ただ、注意点というか、
気をつけないといけないことがありまして、
この金融機関やクレジットカードの履歴との「連携」ですが、
結構な頻度で途切れることがあります。
それは、なぜか?
例えば、ある金融機関は、
90日ごとに「パスワードの更新をしてください」
というメッセージが出ます。
そこで、インターネットバンキングにアクセスして、
「今回は変更しない」などの処理をする必要があります。
このとき、その処理をするまでの間、
履歴の「連携」がストップするんですね。
なので、仕訳データの自動取込ができないのです。
これの何が問題かというと、
お客様が自分で仕訳入力している場合、
お客様自身が連携が途切れていることに気が付いて、
自ら必要な処理をしてくれるんですが、
ですが、
初期設定後はお客様があまり触ることがない場合、
つまり税理士事務所が主に仕訳入力を担当しているような場合、
このときがちょっと厄介なわけです。
税理士事務所からお客様に、
「インターネットバンキングで処理をしてください」
とアラームを上げることになるわけですが、
普段からシステムを触っていないお客様からすると
「えーめんどくさい」
「パスワード何だっけ?」
「自分の仕事に影響ないから後回し」
となりがちです。(^-^;
お客様が処理をしてくださるまで、
税理士事務所は何もできません。
自分で仕訳入力をしているお客様以外のお客様にとっては、
ちょっと面倒な作業になるんですね。
これは仕方がありません。
理解できます。
なので、結論として、
パスワードの更新などの処理を
ちゃんとできるお客様であれば、
クラウド会計ソフトでの役割分担はどうであれ
運用はうまく回ると思います。
しかし、
日頃からパソコンやインターネットバンキングをしないお客様については、
無理矢理クラウド会計ソフトを導入したとしても、
途中から連携のメンテナンスが行えなくなり、
業務が滞ってしまうことが予想されます。
税理士事務所は、その前提にたって、
お客様のITリテラシーなども考慮して、
クラウド会計ソフトの導入を考えるべきではないか、
などと思っている今日この頃です。
で、
マネーフォワードクラウドへの問い合わせの件、
まだ回答は来ておりません。
待ちます。
待ちます。
待ってますね。