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「こうすれば相続税の節税にはなりますよね?」
とてもじゃないけど節税にならない方法で、たまに聞かれる方法があります。
例えば「事前に預金を現金化して隠しておいたら分からないですよね?」というもの。(^-^;
まず、言っておかないといけないことがあります。
「事前に預金を現金化して隠す」
これは「節税」ではなくて、「脱税」です。(^-^;
それに、バレます。
税務署は過去の通帳の履歴を調べる権限を持っています。
前作の「半沢直樹」にも出ていたとおりです。
相続前に大きな出金があると、
税務署はその動きをほぼ間違いなく把握します。
そして、そのお金の行方を調査します。
その調査の方法は、まずヒアリングです。
「この引き出したお金をどうされましたか?」
と聞いてくるのです。
そこで「全部使って、もうありません。」と答えると、
「何に使いましたか?」と当然聞いてきます。
そこで「家の修繕に大金がかかりました。」と答えると、
「どこのハウスメーカーさんですか?」と聞いてきます。
本当に修繕があったかどうか、そこのハウスメーカーに確認するためです。
「孫の大学の入学金に使いました」と答えると、
「どちらの大学ですか?」と聞いてきます。
入学金がいくらなのか税務署職員が調べるためです。
金額の大小や、悪質かどうかによりますが、
最悪の場合、マルサが来て、壁をはがされたり、床下を調べられたり、
そんなことも当然起こりうることです。
それでも、隠し通しますか?(^-^;
「節税」と「脱税」はまるっきり違うものです。
後から来る追徴課税や精神的負担を考えると、
正しく申告することが一番あなたのためになります。
何より「犯罪者」になってはいけません。
正しい申告を心がけましょう。
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