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さて、一部のクラウド会計ソフトですが、
仕訳がAIによって勝手にどんどん登録される機能があります。
「仕訳自動登録機能」と呼ぶことにします。
この「仕訳自動登録機能」、便利なように感じますが、
実はこれは不便なことと隣り合わせだと感じています。
というのは、
もし、AIの登録した仕訳が間違っていたら・・・?
間違えた仕訳がひたすら登録し続けられることになります。
自動で登録されるので、チェックする手間も省かれてしまっています。
チェックがないので、どんどん登録されます。
そして、決算が来て、仕訳の中身を見てビックリ!!
なんてことが起こりうるのです。
面倒かもしれませんが、
1つ1つの仕訳をいちいち確認することは、
実は大事なことなんじゃないか、と感じています。
自動化の波に逆らうような提言なんですが、
何度かこのようなことが起こると考えさせられてしまいます。
というのも、
決算のときに、1年分の仕訳をチェック・修正するのって、
実はすごく大変なことなんです。
言葉でうまく説明できませんが、
デザインがシンプルなジグソーパズルって難しいですよね。
それぐらい難易度が高く、手間がかかるのです。
(例えが合っているか、イマイチ自信がありません。)
ちなみに、弊事務所では、仕訳数の多いお客様については、
年に1回の関与はお断りさせていただいています。
決算期にまとめて仕訳のチェック・集計をするのは無理だからです。
仕訳のチェック・修正は面倒であっても、
定期的にキチンキチンとすることがおすすめです。
全部正しい仕訳ができているのであれば、
年に1回の確認で十分でしょう。
しかし、残念ながら、
そんな帳簿は見たことがありません。(>_<)
「仕訳自動登録機能」はちょっとなあ・・・
と思った次第でございます。
ちなみに、マネーフォワードクラウドは
仕訳登録のとき、いちいち「登録」ボタンをクリックする必要があります。
面倒かもしれませんが、これがいいと思っています。