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リーンスタートアップというビジネス手法があります。
新しい事業を手掛けるときに、最近よく使われる手法です。
どういう手法かというと、
商品やサービスの開発→試作→お客様への提供→結果分析→開発の手直し→試作・・・
という手順を、小さく、そして素早く行い、
トライアンドエラーを短期間に繰り返すことで、
ブラッシュアップの精度を高めて、早い成功を目指す手法です。
ビジネスを始めるときに一つの前提条件を「これだ!」と決めつけて、
そこに大量な資金と時間を使ってしまい、
その結果、その前提条件がズレていたと判明したときには
すでに取返しのつかない状態になっている、ということがあります。
リーンスタートアップはそんな事態を防ぐための手法でもあります。
さて、「事業再構築補助金」です。
どうなんでしょう?
「製品等の新規性要件について(定義)」を見ると、
①過去に製造等した実績がないこと
「リーンスタートアップ」でいう、小さなトライをしていたらNGということですね。
②製造等に用いる主要な設備を変更すること
大量な資金投下をする、という必要があるんですね。
③競合他社の多くが既に製造等している製品等ではないこと
他社すらもトライアンドエラーをしていないものということですね。
④定量的に性能又は効能が異なること
実績がないので、定量的と言われても机上の空論では?
と、ツッコミどころ満載だと思ったのは私だけでしょうか?
「リーンスタートアップ」を真っ向から否定するスタートアップの奨励?
ちょっと、私が学んできたビジネススタイルでは理解できませんでした。
どのような成功に導きたいのか、私の考えが及ぶ範囲ではなさそうです。
ちょっと、この補助金の活用に関しては、私はお力になれる自信がありません。
もちろん、会計処理や税務に関してはお力にはなれますが、
ビジネスを成功させるための助言は無理そうです。
正直すぎる見解で申し訳ありません。