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確定申告はようやく先が見えてきました。
3月15日は諦めて、4月15日に目標を変えたお客様が数名いらっしゃいます。
お客様自身がそう望まれるので、それにこたえるのもサービスの一環。
さあ、お待ちいただいていたお客様の仕事にとりかかろうと思います。
さて、事業再構築補助金のチラシを見ました。
裏面の「活用イメージ」ですが、なかなかの具体例ですね。
ガソリン販売が、フィットネスジムの運営へ事業再構築。
ほお。
和菓子製造販売が、化粧品製造販売へ事業再構築。
ほお。
お茶の間の皆様はマネしないでください、
と思ったのは私だけでしょうか?(^-^;
どちらも、従来のノウハウが通用しない、全くの異業種へのチャレンジですよね。
これはハードルがメチャクチャ高いです。
事業再構築はいろんな裏付けがあって初めてできるものです。
このチラシだけの思いつきで、やっちゃいけないことだと思いました。
ここでいう「ノウハウ」ですが、経営をやる上での「ノウハウ」のことです。
フィットネスジムの施設を作れるとか、
化粧品の原材料を調達できるとか、
それだけじゃあないんですね。
お客様になってくれる人はどんな人なのか?
その人にはどうすればアプローチできるのか?
施設の維持費にはどれぐらいコストがかかるのか?
商品の販売価格をいくらに設定すればいいのか?
お客様が何人いればお金が回っていくのか?
それらを含めて全てで「ノウハウ」です。
一番よく分かりやすい起業は、料理人が自分のお店を開く、というものですが、
料理人が経営者になってぶつかる壁がこの「ノウハウ」です。
おいしい料理を作れるという自信を持って、いざ開店してみると、
お客様が思ったほど来なかったり、資金繰りが苦しくなったり、
おいしい料理が作れるだけでは、経営は成り立たないことに気がつくのです。
そうなんです。
これらの「ノウハウ」なくして、事業再構築は成り立たないのです。
事業再構築補助金の裏面だけを見て、すぐ飛びつくのは危険ですね。
色んな調査をして、色んな勉強をした上で取り組まなくてはいけない事案です。
補助率は3分の2、つまり3分の1は自己負担です。
3分の1、けっこう大きいです。
しっかりとした計画・ビジョンを持って、取り組む必要があるな、と感じました。